こんにちは。G25/G27 修理・改造代行 の KTS. です。
配線引き出し加工をご自分で試され、シフトユニット基板にダメージを与えてしまった、というお問い合わせを多くいただいております。
先日、「ハンダ付けの際にG25シフターの基板を破損してしまったのだけれど、基板の在庫はあるのか?」といった内容のお問い合わせをいただきました。
ご依頼主様にご許可をいただきましたので、当方での修理の一例をご紹介いたします。
まず初めに、こちらのお問い合わせに対する “直接の回答” としては、残念ながら、“NO” となります。
既に生産が終了してから約10年が経過しており、部品の入手は困難 となっております。
したがって、修理ができるかどうかを判断すべく、ご依頼主様に該当部のお写真をお送りいただくようお願い致しました。
お送りいただいたのはこちらの画像となります。
チップ抵抗が外れてしまった状態に加え、シフトレジスタ (ICチップ) の足もどこかへなくなってしまっている状態でした。
チップ抵抗がない状態は、よくご依頼をいただいており、修理実績もあるのですが、レジスタの足がない状態は正直前例がありませんでした。
ただ、周囲のパターンが剥がれずに残っていたことから、修理が可能な状態とみて、こちらのユニットをご送付いただきました。
到着後、確認させて頂くと、ボタンの接点部とパターンが接続されていない状況となっておりました。
したがって、こちらには 直近のパターン まで 導電ペイント を塗布し、対策致しました。
(こちらの作業については写真を撮り忘れてしまいました…。申し訳ございません…。)
ただ、導電ペイントは伝導率が低いため、あまり好ましい修理方法とは言えません。
今回の場合は、ほぼ修復が不可能なため、最終手段として利用させて頂きました。
可能な場合は、当方ではジャンパ線を用いて修理を行っております。
次に基板裏面の、ダメージの激しい部分の修理です。
はじめにレジスタは足がほぼなくなってしまっており、再使用が不可能 な状態でしたので、取り除きました。
取り外し後、軽く清掃させていただいた状態が上の写真となります。
〇ボタンのパターン以外には大きなダメージは見受けられませんでした。
(※このシフトレジスタを取り除く作業は、ハンダ作業に慣れた方以外は絶対に行わないでください。 高確率で他の部分にもダメージが入ってしまいます。)
互換性のあるレジスタを取り付けた後の状態が上の写真です。
ブリッジしてしまうことのないよう、注意しながら取り付け致しました。
最後に、チップ抵抗の代わりとなる、金属皮膜抵抗を取り付けてほぼ作業は完了です。
レジスタの足と抵抗の足をハンダ付けしながら、下のパターンにも導通させております。
通常であればこれで修理完了となるのですが、スルーホール部に導通不良がみられましたので、ジャンパ線を取り付け、対策させていただきました。
この後、さらにご依頼いただいていた配線引き出し加工も行わせていただき、ご依頼頂いておりました作業は終了となりました。
このように、比較的難易度の高い作業につきましても、当方では承っております。
ご自分で作業を試されて諦めかけている方がいらっしゃいましたら、是非お問い合わせください!
また、お問い合わせいただく際にはスムーズにご連絡を進めさせて頂くため、該当部の故障状況がわかる、鮮明なお写真をご用意ください。
この記事を公開するにあたって、作業のご依頼、画像の公開のご快諾をいただきました チャーリー様 にはお礼を申し上げます。
大変難儀な修理にもかかわらず何とか修理をしてくれる技術は素晴らしいと思います🙆
破棄レベルかと思っていたのに諦めずに修理してもらえるのはお願いする立場とすれば、もう何とも言いようが無いくらいに感謝❗感謝❗感謝❗です🙆
愛着が有る製品だけに、自分が破壊してどうしようも無い気持ちだったのに、もしかしたらって一途の望みを叶えてくれた貴方はまさしく神です❗
これからはもっともっと大事にします🙆
チャーリー様。
コメント頂きありがとうございます。
また、この度はご依頼いただきありがとうございました。
またお困りのことが御座いましたらお気軽にご連絡ください 😉
g27をコンバーターでPS4で使用していました。今更ながら、シフター基盤からサイドブレーキ用の配線を
引出しを試みましたが失敗しました。「シフトユニット基板の修理」の例ほどひどくはないと思いますが、
現在でも修理受付、サイドブレーキ配線引出しは行っていただけるのでしょうか。費用はどのくらいかかるのでしょうか?回答よろしくお願いいたします。
この人自身の身に何かあったのかなぁ
これまでの質問の受け答え、記事とかの更新内容からスルーして放置する人柄とは思えないので某G25mod職人さん同様に心配ですね。