G920の分解、配線引き出し

昨日当方で国内ではまだ発売されていない、「G920」の加工を行わせて頂きました。

販売されてあまり時間が経っておらず、また高価である為、インターネット上でもまだ情報が少ない「G29」と「G920」ですが、

今回、かつとし様 からご依頼を受けた作業の様子をこちらに掲載したいと思います。

今回はサイドブレーキ用の配線ということで、グランツーリスモ6の標準である、「○ボタン(Bボタン)」から引き出します。

(G29もほぼ同じ構造であると思われますが、未検証です。)

 

G920の外観
G920の外観

非常にすっきりとしており、操作もしやすいデザインです。

G920 裏面
G920 裏面

G920 の特徴である、XboxコネクタとUSBを変換するケーブルがついておりました。

ペダルやシフターなどのアイコンが彫られていました。これは頻繁につけ外しを行う人には嬉しいポイントですね。

 

まずは分解からです。

センターキャップ取り外し
センターキャップ取り外し

G27と同じくまずはセンターキャップを取り外します。

六角ボルト(4mm)もG27から変わっておりませんでした。黒く塗装がされています。

ボタン裏側
ボタン裏側
ボタン裏側下
ボタン裏側下

G27と大きく異なるのが特徴的なボタンです。

カバーがネジで固定されており、これを外さないと分解が出来ません。

非常に小さなネジでなくしやすい為、十分注意して外すようにして下さい。

オレンジ色の矢印はボタンを留めているものなので外さなくとも分解は出来るかもしれません。(未検証)

ステアリングを外したところ
ステアリングを外したところ

ステアリングを外すと、あとはほぼG27と同じ構造となっております。

G27ではステアリング上の6つのボタンの配線を引き抜くのに少し手間がかかり、故障の原因となっていました。

G920では全てのボタンが基板上にまとまっているので1つのコネクタを外すだけでステアリングが取り外せます。

このコネクタと同じように引き出すことで、断線しづらい引き出しが出来ます。

ステアリング裏面
ステアリング裏面

六角ネジの都合上、2つに分けられた基板が特徴的ですね。

こちらの基板から配線を引き出していきます。

今回、引き出す配線はBボタンのみとのことでしたので、ステアリングからは信号線と共通戦の2本を引き出します。

ステリングは回転部品ですので、できる限り引き出す配線が少ない方がトラブルが少なく済みます。
複数本取り出す際には、共通線は1本で構いません。(n+1本)

Bボタン引き出しポイント
Bボタン引き出しポイント

Bボタンの引き出しポイントを探していると、赤矢印の場所にテストポイントがありました。

ここに半田付けをしていきます。

※テストポイントへの半田付けは少しコツが必要です。これによるトラブルが非常に多いので、電子工作初心者の方はいらなくなった機械の基板などで試してから行うようにして下さい。
(自信のない方にはおすすめできない加工です。失敗して故障した場合、当方でも修復不能となることがあります。
)

※2 配線は長めに用意して、引き出し作業が終わった後に長さ調節を行うようにしましょう。ギリギリで切断してしまうと、後の作業が非常に難しくなります。

※3 (2018/03/29 追記) 現在当方ではテストポイントではなく、ボタンに接続されている抵抗に半田付けする方法を採用しております。またケーブルは以下で用いているものよりも細いものを使用しております。

 

半田付け後
半田付け後

銅線にハンダを含ませてから半田付け。これが確実で綺麗に仕上がります。

GND引き出しポイント
共通線引き出しポイント

共通線を引き出すべく基板上のパターンを読んでいくと接点は数箇所ありました。

オレンジ色の矢印にテストポイントがあり中心に近いのでここに半田付けをしても良いのですが、前述の通り、テストポイントは非常に脆く、トラブルのもとです。

できる限り安定した場所から引き出すため、赤矢印のRSBボタンの足から引き出すことにしました。

(青矢印の場所でも問題なく引き出すことが出来ます。)

半田付け後
半田付け後

最近ハンダごてを買い替えたのですが、純正のハンダもよく溶かすくらいの温度があり、非常に快適です(笑)

(今までは溶かすのに数秒掛かってました。純正のハンダは融点が少し高いようですので、ハンダごてを新たに購入される場合、ニクロム線熱飽和タイプであれば 30W 以上のものをお勧めします。)

ホットボンド
ホットボンド

ホットボンドで絶縁&固定をして基板の加工は終了です。

G920 本体内部
G920 本体内部

本体のケースを外し、メイン基板とそのベースを取り外します。

※透明なフィルムをなくさないように注意してください。

オプティカルエンコーダー
エンコーダ

よく見てみると、エンコーダの基板が少し変更されているようでした。

今回は引き出しのみのご依頼でしたので調査しておりませんが、もしかすると故障しにくいように対策されているかも知れません。(未検証です。)

追記: 光学式エンコーダから、ホールセンサ方式のエンコーダへと変更されているようです。これにより耐久性が大幅に向上し、同時にコストも跳ね上がっているようです。

配線を本体に引き込む
配線を本体に引き込む
引き出しツール
引き出しツール

引き出した配線を純正コネクタと同様に本体内部に引き込んでいきます。

この時、穴が非常に奥まった場所にあったので、少し硬めの針金で引き出しツールを作り、使用しました。

おそらくこれがないとかなり時間が掛かります。

追記: 現在、当方ではステアリング内部と、ステアリング側の双方にコネクタを取り付けるようにしております。返却後にご自分で作業される際など、非常に便利であると思われます。

複数の配線を引き出す場合、共通線は1本のみの引き出しで済みますが、配線が増えてくると絡まりやすくなります。

その場合、純正コネクタのように細いケーブルを使用し、収縮チューブを使うのが最も良い方法であると思われます。

配線引き込み時の注意
配線引き込み時の注意

※画像は悪い例です。

配線を引き込んでいく際、パドルシフトのベース、G920(G29)のケースを通すのを忘れないで下さい。

引き出しツールがないとおそらく大変なことになります(笑) 収縮チューブは作業をしやすいようにつけています。回転する部分ですので、取り付けた方がよいかと思われます。

※現在は平行ケーブルを使用しております。

通風孔
通風孔(※これは穴あけ加工済みのG27の画像です。)

画像は忙しくて撮れませんでした・・・。申し訳御座いません。

あとは配線を通風孔から引き出し、部品を元の場所に戻して作業終了です。

通風孔がない場合でも、若干の空間がありますので、そちらを通すようにすれば問題なく引き出せます。

(※ただし、ここも引き出しツールがないとかなりの時間が掛かることが予想されます。)

 

今までのG25/G27と異なり、ステアリング上から配線を引き出す作業ですので、難易度が高いんじゃないか?という相談を受けますが、配線の取り回しさえ気を付ければさほど難しい作業ではないように思われました。

今回の作業にあたって、記事の掲載を許可して下さいました かつとし様、本当に有難うございました!

この記事が他のG29/G920オーナーの方のお役に立てれば良いなと思っております。

 

こちらの加工は 850円(18/03/29 現在の価格) より承っております。

また、当方ではG29/G920の作業も承っております。

作業に自信のない方、失敗してしまった方など、お気軽にご連絡下さい!

質問コメント等お気軽にどうぞ!

6 thoughts on “G920の分解、配線引き出し”

  1. 初めまして、質問お願いします。
    g29での同作業(サイドブレーキ配線の引き出し)は出来ますでしょうか?
    メールアドレスを載せますので、よろしければ
    価格をお教えください。

    1. ishitsuka 様。
      コメントを頂きましてありがとうございます。
      G29につきましても同様の作業を承っております。
      価格につきましては以下のページ下部に価格一覧表へのリンクが御座いますので、そちらをご参照ください。
      (http://g27.kts.jp.net/repair-list/)
      また、ご注文頂く際は、”注文・見積”のページからご連絡をお願い致します。
      宜しくお願い致します。

  2. g920のサイドブレーキ加工を依頼したいのですがどうすればよろしいですか?

  3. 初めまして。
    配線引き出しをお願いしたいのですがG29で4角のボタンをお願い出来ますか?
    既にバラして配線をハンダ付けだけして頂きたいのですが価格など教えて頂けないでしょうか?
    よろしくお願いします。

    1. 中田様。
      コメントをいただきありがとうございます。
      引き出し加工につきまして、□ボタンにつきましても承っております。
      お手数をお掛けしますが、お問い合わせフォーム よりご連絡をお願い致します。
      宜しくお願い致します。

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